RAV4、マツダCXシリーズ、ヴェゼル、フォレスターなど、国産車のSUVは大人気ですね。
2017年の初夏、わが家もフォレスターを買う予定でしたが、最終的にBMW 2シリーズ アクティブツアラー ラグジュアリー(218i F45)を選びました。
この記事はなぜ国産のSUVでなくBMWを買ったのか、その顛末の記録です。
結論はこうです。
国産のSUVを買うなら、同じくらいの値段でBMWの1シリーズや2シリーズ・ベンツのAクラスやBクラス・アウディA3・ボルボV40など、欧州発コンパクトカーの程度のいい中古車が買える。
安全性能、純正ナビ、パワー(電動)シート、レザーシート、オートライト、レイン・センサー(オートワイパー)、バックカメラ、衝突防止センサーなどの充実した装備を考えたら、むしろお得じゃないだろうか。
不人気とされる車種ですが、だからこそコスパの高い、日常にしあわせを感じさせてくれる車です。
購入前の状況
2009年、子どもが生まれたので生活のために車の購入を検討。
奥様の両親と同居していて、家には義父の「トヨタ カローラ アクシオ ハイブリッド」あり。
カローラがあるので、軽自動車を買うつもりでスズキのディーラーに行く。
そこで、軽とほぼ同じ値段の普通車「シボレーMW」(1,328cc)を見て欲しくなる。
実家の長野への帰省で高速道路によく乗ることもあり、軽でなく普通車のシボレーMWを新古車で購入。
息子は当時8ヶ月だった。
7年8ヶ月乗った2017年、息子が8歳になり遊びの荷物も増えて、シボレーMWでは手狭になってくる。
長く活躍してくれたが、3回目の車検の前に買い替えを検討、予算は200万前後とする。
人気のミニバンは周りのママ友がみな乗っていてかぶるからイヤ、と奥様が言う。
SUVなら、アウトドアやスキーにも便利で、古くなっても見栄えが悪くならずむしろ味が出ていい、と意見が一致。
前車は新古車で購入したが、登録後3年程度で走行距離3万キロくらいなら新車と変わらないと感じたので、今度は3年落ちくらいの中古車を狙うことにする。
検討
ホンダのヴェゼル、日産のエクストレイル、スバルのフォレスター、を見に行く。
ヴェゼルは車内が暗く手狭に感じて奥様が却下。
エクストレイルは悪くはないが、それほど惹かれない。
フォレスターを一番気に入る。
しかし人気のため程度のいい手頃な中古車がない。
しばらくすると、近所のディーラーが4年落ちで走行距離2万キロの中古車を仕入れてきて、すぐ見に行き試乗する。
装備はアイサイト、ナビつき、パワーシートなどでとてもいい。
お値段は総額230万円で、人気車のため値引きは期待できず。
翌日、フォレスターを買う予定と職場で上司に言うと、「車はやっぱり、ベンツかビーエムだよ~」とささやかれる。
聞くと上司の愛車はBMWの6シリーズカブリオレで、国産では過去にクラウンも乗っていたとのこと。
さすがバブル世代。
「BMWでグランツアラーっていうファミリーカーが出てていいらしいよ~。見に行ってみなよ~」と言われる。
家に帰ってネットで検索すると、7人乗り3列シートの「グランツアラー」より、5人乗りの「アクティブツアラー」に興味が出る。
SUVではないが、BMWの車の中ではSUVと同じアウトドアなどアクティビティー用のファミリー向けの車。
外車など全く考えていなかったが、検討できる機会は二度とないかもしれないので、BMWのディーラーに行くことにする。
BMW アクティブツアラー 試乗と見積
その週末、BMWにシボレーMWに乗ってアポ無し訪問。
中に通され、耳にピアス跡のある若い営業さんから、「せっかくだから、試乗して見ませんか~」とささやかれる。
試乗なんてできると思ってもおらず、これを逃したら二度とBMWに乗る機会はないかもしれないと思い、試乗することにする。
国産車と左右逆のウインカーとワイバーを間違えるミスを何回かしながらも、近所を一周。
ディーゼルの218dとガソリンの218iの両方に試乗させてもらう。
当時はパワーの違いはわからず、ディーゼルは外にいると音がうるさいな、という印象。
車内は広々、ラゲッジスペースも十分。
走行2万キロくらいの中古車を見積もりしてもらう。
218iで総額270万、218dは300万超えで、欲しいが予算オーバー。
あきらめるつもりだったが、218iの程度のいい中古車を近隣の店舗から持って来るというので、翌週も訪問のアポをする。
次の週末に候補車と対面、グレードはラグジュアリーで2年落ちの走行距離2万キロ弱。
ディーラー近郊を一回り試乗する。
ベージュの本革シート(シボレーMWもそうだった)で明るく広い車内や、運転席に座ったときのドライバーファーストな感じ、アクセルがオルガンベダルなことなど、すっかり気に入る。
お値段はやはり総額270万とのことで、いったん家に帰る。
決定
家で落ち着いて考え、BMWは欲しいが予算オーバーとあきらめる。
ディーラーに断りの電話をすると、希望価格をと言われ、総額230万と伝える。
いったん電話を切り、10分後くらいに電話が入る。
所長と相談し、ここで売れなければ中古市場に流すつもりなので、お客様に買ってほしいから230万まで値引きます、とのこと。
またいったん電話を切る。
車検、定期点検、修理、ガソリン代(BMWはハイオク)などの維持費は大丈夫か、不安がよぎる。
そこに、子どものころ、年上のいとこが持っていた漫画「サーキットの狼」を夢中で読んだり、アニメで「よろしくメカドック」や「F」を楽しみに見ていた記憶が蘇る(※アクティブツアラーはFFですが…)。
維持費はどうかという理性より、BMWの運転席でハンドルを握り、オルガン式のアクセルペダルに足をおいた時の、フォレスターでは感じなかった高揚が忘れられない。
仕事が比較的安定している今しか、BMW(小型のファミリーカーで中古ですが…)を買うことは二度とないかもと、奥様に相談。
奥様は実はBMWが気に入っていて、あっさりBMWに決定。
返答を保留していたスバルにお断りの電話をすると、人気車種のためか引き止めはなかった。
しばらくしてスバルのサイトを見たら、買うつもりだった車が商談成立済になっていた。
まとめ
SUVは人気で割高。
ファミリーユースなら、BMWのアクティブツアラー、グランツアラーやベンツのBクラスも検討すべき。
同価格で新古車や程度のいい中古車が買える。
ヴェゼル、ジューク、スバルXVらより、車内は広い。
BMWのような高級車ディーラーは値引きなしと思っていたが、そうではない。
新車を買うなら、同じ価格で1グレード上の中古車を買ったほうがしあわせ。
以上です。ここまでお読みいただいて、ありがとうございます!
今後は、気に入っているところや不満なところ、実際の維持費などレポートします。
振り返ると、アポ無しでシボレーMWでディーラーに行って、よく試乗させてくれたものだと思います。
値引きのときに営業さんが言ったことはホントかウソかわかりませんが、今となってはいい経験です。